第49代会長 高田 明宜
みんなで大きな歯車になろう
長岡蒼柴ライオンズクラブはまもなく、50年目を迎えようとしています。これまで長岡の地域に根差し、長い間、奉仕活動を続けてこられたのはクラブ員先輩方の絶え間ない努力のおかげです。そして、忘れてはならないことは我々クラブ員一人ひとりが地域社会、企業、家庭の一員であり、周りの皆様の協力なしには活動を続けられなかったということです。
当クラブでは長年に渡り、ほほえみ交流会を通して障がい者の方々と支援交流を続けて参りました。彼らが学生のうちは、様々な支援がありますが、卒業後の社会参加については厳しい現実があります。
彼らと交流する中で、自分も社会に出て働きたい、労働の喜びを感じてたいという方も多くいらっしゃいます。障がい者の就労支援は、遠い問題ではありません。障がいは、自分や家族、誰にでも起こる可能性のある問題であり、そのために働くことができず、社会から孤立してしまうことは尊厳を傷つけてしまいます。
新潟県の民間企業(56人以上規模)における障害者の雇用状況は、平成24年6月1日現在の障害者実雇用率が1.59 %で、全国平均の1.69%より低く、全国41位の水準となっています。ライオンズクラブメンバーは様々な多業種の責任ある立場の人間が集まる団体であり、地域や企業のリーダーとして責任をもってこの問題に取り組まなくてはいけません。
生まれてくる子供たち、今を生きる子供たちが誰しも安心して地域の一員として参加し、労働の喜びを感じることができる社会を作り出すために、当クラブの会員には障がい者就労の現状と課題、自分たちができることをしっかりと学び、社会に発信し、地域や企業のリーダーとして率先して取り組んでほしいと思います。今年は、障がい者の就労支援という大きなテーマに沿って公開講演会や講師例会を行いたいと思います。
我々の一つ一つは小さな歯車かもしれませんが、少しでも大きく回ることができれば、社会全体を大きく動かすことができるでしょう。
以上を今年度の基本方針とし、地域の誰からも必要とされる長岡蒼柴ライオンズクラブを次の50年に歯を食いしばって、引き継いでいきます。でっかい歯車になるぞ!
49代会長 高田明宜
Copyright(C)2005 Nagaoka Aoshi Lions Club All Right Reserved