第47代会長 大関 則雄
共に助け合い、そして「感動」 皆で育む奉仕の輪
 2012年1月31日付けの日本経済新聞の中に、国立社会保障・人口問題研究所がまとめた「人口推計」という記事が掲載されておりました。それによりますと将来の人口推計は、少子高齢化と人口減少が加速していくという事であります。日本の総人口は、現在1億2806万人でありこの後減少ペースが次第に加速し、2028年から毎年100万人規模で減り続け、2060年には30%減の8,673万人になると予想しております。
さらに、デフレに伴う日本経済の低迷・出生率の低下、団塊世代の方々が定年退職を迎えられる事とも重なり、高齢化社会へのスピードが益々早まるとも言われております。
その結果日本は、現役世代が高齢者一人を支える数は、2010年は2、7人でしたが、2060年には1、3人で高齢者一人を支える事になると予想しています。日本政府の将来を見据えた早めの対策を期待したいと思います。
これらの状況が示す通り日本は、高齢化社会の様相を呈してまいりました。その
中にあって「介護」という問題は身近な事として考えなければなりません。
私は、この点について今年度のテーマとして取り上げてみたいと思います。

介護は、ある日突然に訪れる事もあります。両親・配偶者・又、自らに起きる事
も考えなければなりません。誰もその日を予測する事は出来ないと思います。
では、介護についての知識はどのくらいお持ちでしょうか?と聞かれると、知識
不足の方が一般的ではないかと思います。
例えば、介護認定、それに伴うサービスはどうか?介護施設の特徴、料金等・・
実際にその立場に立たないと調べたり聞いたりはしないのかもしれません。
又、実際に介護をされている方の話を聞いてみますと、自分の肉親ゆえに100%の力で気持ちを込めて介護を始められますが、時間の経過と共に扱い方・対応・今後のゆくすえについて悩みもつきないとの話しも聞きます。
介護という問題は、全て自分だけで行おうとすると難しい事なのかもしれません。
家族の協力・介護施設・情報交換・地域間同士の協力など、あえて他人の力を
借りる事も大切ではないでしょうか。

そこで私は、実際に介護を経験された方を講師にお迎えして公開例会を開催したいと思います。そして、介護という問題についてライオンズメンバーや広く市民の
人達に、知識・情報を得て頂ける機会を設けたいと思います。
又、現在介護をされている方や介護について不安を感じておられる方達への応援
メッセージとなり、介護問題を前向きに考えられるきかっけとして頂ける事を望んでおります。
併せて、人口減少・少子高齢化という問題について皆で考える機会にしたいと思います。



最後に、特定非営利法人、杉並介護者応援団・・北原理事長の言葉をご紹介します。
「完璧な介護は無理だという事を理解して、心にゆとりをもってほしい」
この事を申し上げまして基本方針と致します。
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