第42代会長 郷 保治
魂をみがこう、次世代創生のために
 戦後60年以上が経過し、日本の経済復興は物の見事に回復を成し遂げ、いまや世界に冠たる存在になりました。特に経済の発展は目覚しく技術立国の名をほしいままにしてきたように思います。その間右肩上がりの成長は幾多の弊害も産み、又バブル経済という未曾有の混乱も体験して参りました。振り返ってみますと、物の豊かさは確かに生活を潤し、文化の向上に寄与したことは間違いありません。しかしその反面、人心の荒廃たるや毎日目を覆いたくなるような有様です。特に青少年の世界では悲しい出来事ばかりであり、社会の指導的立場にある人々も又その範を示さず醜態を現している状況であります。誠に残念であり恥ずかしいことであります。
 目を海外に転ずれば、隣国との関係はなかなかうまくいっていない、近くて遠い国になっています。歴史の持つ重みを感じずにはおれませんが私達にできることは何も無いんでしょうか、残念ですがまだ戦後処理を終えるには時間が足りないように思います。
 いろんな歪みが出てきている中で、ライオンズクラブが何をやるのか、何をやらなければならないのか、社会に対しどんな貢献ができるのか、素直に考え大胆に行動していくことが必要だと考えます。以下今年度会長モットーを示します。
会長スローガン   「魂をみがこう、次世代創生のために」
 我が蒼柴ライオンズクラブの栄光の歴史を思う時、真に身が引き締まる思いでありますが、連綿と続くライオニズムの精神は、その灯火を弱める事無く更に高々と掲げてまいりたいと存じます。一年間会員の皆様方に大変お世話になりますが、ご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願いを申し上げます。
1.市民公開講座の開催
今子ども達の世界が病んでいる様にも見えますが、実はこの現象はこの子ども達の親に問題があるのではないかと思えてなりません。
「学校・家庭・地域」とよく言われますが、戦後生まれの親が大多数になるにつけ、今までの教育に足りなかったことがあることに気付きます。今求められていることは、親を教育する仕組みです、そんなことを思うと親子で勉強できる機会を提供していかなければならないと考えます。
昨年樋口ライオンが提唱した市民公開の教育講演会を更に延長したものにしたいと考えます。

テーマ : 「今だから親子で考えなければならないこと」
形 式 : 公開講演会
担当委員会 : 次世代創生特別委員会
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2.韓国「友好クラブ」の醸成・交流
 政府レベルが今一つ友好緊密さに欠ける現状をかんがみ、こんな時こそ民間レベルの草の根交流が必要と考えます。戦後生まれが社会の中枢を動かす時代となり、あらゆるところで戦争を知らない人達が主流となりつつあります。
 是非とも自分レベルの交流を促進し、近くて緊密な国を目指して次世代の繁栄に結び付けていけたら幸いであると考えます。又友好先については、長岡とも結びつきの深い、又交通の便が良いソウル近郊のクラブとし年間に相互訪問を実現し、友好関係を醸成すべく交流を促進する。

友 好 先 : ソウル近郊のLC
担当委員会 : YE国際委員会
3.「ダメ絶対」学校訪問キャンペーンの実施
 「薬物乱用防止対策」は内閣府、厚生労働省、警察庁、文部科学省の後援を受け(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターとLC国際協会333−A地区の共催で事業を進めており、青少年健全育成はライオンズクラブ活動において重要な取り組みの一つであり次世代創生には欠くことのできない事業でもあります。
 クラブメンバーが学校を訪問し教室単位の小規模のキャンペーン活動を複数回実施いたします。このことにより地域に顔の見えるライオンズクラブ活動ができることになりますし、人生の先輩の立場あるいは親の立場から教育現場に直接入っていくことにより先生、生徒に直接語りかけることが大いに実効の伴う事業となる事と確信いたします。

対 象 校 : 市内中学校2〜3校
担当委員会 : 青少年育成委員会